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裁判になった時のペットの価値
今日は、先日報道がありましたトイプードルのティファニーちゃん(8)がトリミング中にのどを怪我してその後亡くなったという件の裁判の判決が出たというニュースをとりあげて意見を述べてみたいと思います
トリマー側の過失を認定
このYahoo!記事がとてもよくまとめてくれていたので掲載しますが、「トリミングサロンに預けた飼い犬が死んだのは、施術中のけがが原因だとして飼い主らが起こした裁判で、9月12日、元トリマーに約40万円の支払いを命じる判決が出ました」ということとなりました
実は以前バリカンのメーカーのスタッフさんが裁判の傍聴をしに行った!というのを聞いて、私もそれから飼い主様のインスタを拝見してどうなるかを見守っていたりしたのですが、トリマー側の過失が認められ、支払いの請求があったのはホッとしてます
しかし民事裁判、そして日本では法律上「物」である動物の保証となると今回のように39万円くらいですんでしまうのは致し方ないとしか言いようがありません
車を壊された、と同じ扱いということなので、購入した金額の分を支払うといった感覚でしょうか
そして、結果飼い主様が望む保証額にはならなかったのは大変残念だと思います
私は15年トリマーをやっていますが、過去にこんな大怪我となったケースを本当に見たことがありません
記事のコメントにも同業者からの意見がありましたが「ありえない」の一言に尽きます
飼い主様がトリマーの技術うんぬんを判断するすべがなく、本当に運だったというのもあるかと思います
こういうことがあるからこそ、事前の説明やカウンセリングがとっても重要なんだなと思いました
動物愛護法の改正ってすごく難しい
先日も土佐犬にダックスちゃんが襲われて亡くなった事故でトレーナーさんがダックスちゃんの命を奪った過失を土佐犬の飼い主さんに問えない、保証がどこにもない、などのことを痛ましく思っており、今後二度と同じようなことが起きないようにと活動をしてくださっています
犬の命を物じゃなくちゃんと命として法律化してほしい
犬を大切に思っている人ならこう考えるのは普通だと思っています
しかし動物愛護法の改正って本当に難しいんです
法律を変えるためのいくつもの壁
前回改正があったので大きな変更というとマイクロチップの義務化(業者側)や生後56日を過ぎないと子犬を販売してはいけないといった点です
犬のことを想えば誰しもが賛成すると思いきや反対したのは犬にかかわる業者側の人間も少なくなかったと聞いています
犬のことを想って反対の人もいれば自分たちの仕事がうまくいかなくなることを懸念した人たちの反対もありました
そして、そんな中で法律を変えるということは、結果国会議員の過半数の可決が必要です
そもそも犬に興味のある人が日本の中でどれだけいるのでしょうか?
私がトリミング学校で教えてもらったことの中に「世の中に三分の一犬好きが居て、三分の一どっちでもいい人が居て、三分の一嫌いな人が居ると思って過ごしなさい」と言われたことがありました
統計をとったことはないですが、私の肌感でこの先生の言葉はあながち間違ってないと思ってます
つまり、動物に関する法律改正には関心を高めるということが必要なこと、そして政治家がこの動物のことを取り上げた結果うまみがあるような立て付けにしないとわざわざ動いてくれないということがあります
愛犬は自分で守るという意識をもつ
ここまで考えると相当大変な作業なのが分かりますよね
興味のない人に興味をもたせることって結構難しいですし、政治家の人たちが自分に利益のないことをやらないっていうのは自分たちの生活をみていてもとってもわかってしまって(笑)
なので、結果まだまだ日本は可愛い大事なペットといえど法律上は「物」であるということは変わらないので、万が一のことが起きないように飼い主様そして私たちプロがしっかりと意識をもって守っていかなくてはいけないと強く思いました
ダックスちゃんのようなティファニーちゃんのようなわんちゃんをださないために、日々認知を高めてもらえるように仕事をしていこうと思います